今日は厄日か?
なぜこうゆう面倒な事に巻き込まれる。
日本地図と言い、こいつらと言い・・・
後で神社行こう。
話が反れた。
こいつらを外見だけで説明するのもしんどいので呼び名を不良a・b・c・dとします。
::第2話 - story4::
「よぅ、兄ちゃん。カワイイ姉ちゃん連れてんじゃん」
と、不良d 。
俺は即座にルミナを後ろに隠し、奴らを睨み付けた。
「女を置いてサッサとどっか行けや」
と、不良c 。
「貴様等のような人間のクズに指図される筋合いはない」
俺は睨みをきかせて対峙する。
「お〜〜!?言ってくれるね〜〜」
「痛い目にあいてぇのか?コラ」
「ぶっ殺すぞ!!」
と、不良a・d・cの順番。
「貴様らの様な輩に殺されるほど落ちぶれたつもりは無いが・・・」
「ぁんだとぉ・・・・」
その中のポマードをかけた不良cが進み出てきた。
俺もルミナに当たらないようにと思い、前に進み出る。
「ヨウライ君・・・・」
ルミナが心配そうに声を掛ける。
「幸田。大丈夫だよ」
「てめぇ、調子乗ってんじゃねぇぞコラ!!」
いきなり殴りかかって来るか?
卑怯を通り越して呆れるぞ。
俺は不良cの太刀筋を見切って即座に交わし、その手を掴んでひねりながら後ろ
に回した。
「イテテテテテ!!」
関節を攻められた不良cがひとたまりもなく声を上げる。
「テ・・テメェ!!!」
「おっと、今こっちに来るとコイツの関節がはずれるぞ」
不良cの関節に力を入れる。
「ウッ・・・ ふ・・・ふざけんじゃねぇ!!!!」
金髪の不良d は一瞬ためらった物の、襲ってきたので掴んでいた不良c の関節
を外し瞬時に襲ってきた不良d の顎に膝蹴りを喰らわした。
「グハッ!!!」
「ギャアァァァァ!!!!!」
不良d は背中からひっくり返り、不良cは悲鳴を上げて腕を押さえながら倒れこむ。
「可哀相な奴だ・・・」
冷ややかな眼差しで見捨てた後、
「さて、お次は誰だい?」
と、残りの二人を睨むと、さっき倒した金髪の不良d が立ち上がった。
「うらぁっ!!!!」
寄声を上げながら大きな振りで殴りかかってくる。
大振りのモーションだと大きな隙が出来るので俺はそこを狙い、指の第2関節を
立てた拳でわき腹を思いっきり殴った。
「グアアァァァ!!!!」
金髪の不良d は鈍い音と同時にその場にうずくまる。
おそらくアバラの2、3本は折れたであろう。
「「ひええぇぇ・・・」」
残った二人は肝を潰し、腰を抜かしていた。
「おい」
「ひぃっ!!」
「そいつら早く病院へ連れて行け」
「お、覚えてろ!!!」
負け台詞を吐いて不良達は走って逃げて行った。
「ふぅ・・・」
とりあえずこれで一安心だな。
「ヨウライ君!」
「あ、幸田、大丈夫だったか・・・」
と言い終わるのが早かったは分からなかったが、振り向いた瞬間にルミナが俺の
胸に飛び込んできた。
「幸田・・・?」
「怖かったよぅ・・・」
その華奢な体はフルフルと震えており、声は涙声だった。
「幸田・・・」
「良かった・・・ヨウライ君が無事で・・・」
「何言ってんだ。幸田にもしもの事があったら俺、お前に会わす顔が無かったぞ」
「ありがとう・・・」
泣き声で言う。
それはおそらく必死に出した声であると俺は分かった。
再び歩き出した俺達に会話はなかったが、ルミナが重い口を開けた。
「ヨウライ君・・・」
「何?」
「なんであんなに強いの?」
「あぁ、俺ね、護身空手をやってんだ」
「護身空手?」
ルミナは不思議そうな顔をして耀獅フ顔を覗き込む。
「そう、その名の通り護身の事。今は世の中物騒だからな、自分の身は自分で守
る。これが今の世の中の状況」
「でも、ヨウライ君はそんな事しなくても十分強いよ」
「でもな・・・」
俺は真剣な面持ちで話し始めた。
「うん」
「俺のこの力は自分の身を守るためにあるんじゃない」
「どうゆう事?」
「俺にとって大切な人を守るためにあるんだって・・・そう思ってるんだ」
「例えば?」
「例えば?そうだな、親父やお袋、妹の百合華や俺が普段からお世話になってる人
とか?」
「その中に・・・」
「ん?」
「その中に・・・私は入ってたのかな?」
急な質問だった。
そのうえ、答えが限定されてしまっている。
「もちろん。幸田も入ってるよ」
それしか言えないじゃん。
ルミナは凄く嬉しそうな顔をして腕に抱きついてきた。
「あ!」
「どうした?」
「ここが私のおうち」
気付くとレンガ調のいかにも洋風という一戸建ての家の前に着いていた。
「へ〜・・・結構大きいんだな」
「お母さんがたくさんお給料貰って帰ってくるから」
ルミナは俺から離れ、クルッと180度回転して頭を下げながら、今日はどうもあり
がとうございましたと言ったので、俺も、どういたしましてと、答えた。
俺達は顔を見合わせながら小さく笑った。
「それじぁ、また明日ね☆」
「ああ、また明日な」
「あ、ヨウライ君」
「何?」
「さっきのヨウライ君。すっごくカッコ良かったよ!ありがとね!」
逆光でよく分からなかったが、ルミナの顔はうっすらと紅く染まっていた。
「おやすみなさい♪」
ルミナはそう言い残して玄関まで走って行った。
俺はそれを見届けてから、すぐに片谷さんに迎えに来てくれるるように連絡した。
その頃、ルミナは母親に嬉しそうに今日の出事を話していた。
俺は車に揺られながらいつしか眠りについていた。
『坊ちゃま・・・坊ちゃま・・・』
ん?誰の声だ・・・
「坊ちゃま。到着いたしましたよ」
片谷さんの声だ・・・
ハッと目を覚ますと片谷さんが俺の肩をポンポンと叩いていた。
「お目覚めですか?」
「ああ、すいません」
「いえいえ。さぁさ、お食事の方をとられて下さい。」
俺は促されるようにして玄関をくぐる。
「おかえりなさいませ。耀獅ウま」
「坊ちゃま。おかえりなさいませ」
鴨川さんと古軒さんに出迎えて貰った。
「ただいま」
「食事のほうはすでに用意して御座います」
「分かった」
俺はそのまま大広間に向かった。
「あら、お帰り耀氏v
「ただいまお袋」
「遅かったのね」
「ああ、ちょっとな」
「お兄ちゃんオカエリー♪♪」
勢いよく助走をつけて背中に抱きついてくる自分の妹。
「おぅおう、ただいま百合華。なんだもう風呂上りか?」
「うん♪」
ホカホカと体から湯気を発しながら話す百合華は可愛らしいピンクのパジャマを
着ていた。
「あ、そうだ耀氏v
「何?」
「明日、週末でしょ?久々に皆で外食に行こうってお父さんが言ってるんだけど、
どうかしら?」
「ああ、多分大丈夫だよ」
「あら、そう?じゃぁ決定ね」
嬉しそうな顔をするお袋。
お袋は何よりも一家団欒を好む。
皆と一緒に過ごす事が毎日の楽しみらしい。
俺はお袋のこうゆう所が好きだ。
第一にみんなの幸せを考える。
俺は将来、お袋のような人と結婚したいと思っている。
「百合華。体が冷えるから何か羽織りなさい」
「ハーイ♪」
俺も夕食をさっさと済まして風呂に入り、自分のベッドに飛び込んだ。
「ふぅ〜〜・・・・ 幸せ〜〜・・・」
俺の幸せってそんなもんか?
「あ、そうだ。栗橋にメール送らないと・・・」
貰った紙に書いてあるアドレスを打ち込み、とりあえず発信する。
すると30秒もかからないうちに返信が来た。
早っ。
『甓尖君へ。。。メールありがとう。早速用件を言うね。 私のコーチをして貰う予定
だったんだけど、やっぱりバレー部のコーチをして貰うことにしました。』
「ええぇっ!!!!」
話が違う。
『口がすべって先輩にその事を話してしまいました。ごめんなさい』
「マジかよ・・・」
ヘコむ俺。
『でも、来れる日でいいから。いつでも来てね』
俺は、とりあえず了解の言葉と解釈の言葉を添えて返信した。
栗橋からは『アリガトウ。ゴメンね』とだけ来て、最後に『オヤスミなさい♪』と添えられ
ていた。
俺もオヤスミと返信して眠りに着いた。
その日はいやにぐっすりと眠れた。
色々な不安を抱えたまま・・・
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